northmaoのブログ

脳出血、教師のことが多くなりますが、基本徒然ならままに…。

明るい脳出血6

 さて、排泄についてです。汚いこと、禁忌なことなだけに、あまり目にしたことのない世界でした。朧げながら、看護師さんは、大人の下の世話もするんだなあ、とその程度。

 私は、元小学校のセンセでしたが、ほとんど下の世話をしたことがありません。一度だけ衝撃的な大便洩らされ事件がありました。30年ほどセンセしたのにです。1年生も何度も担任したのにです。ラッキーかもしれません。嘔吐も床にされたのはないんじゃないかな。大体、トイレや洗面所、容器に嘔吐してくれました。子ども心に迷惑をあまりかけたくないと思うのですね。具合が悪いのにいじらしいです。小便ももらされたことはないのです。他で詳しく書くとして、結果として何もできませんでした。シャワーもお風呂もない小学校。ゆるい大便は、小学6年生のそれでも小柄な子の量は、想像を絶する多さでした。ズボンの下と素肌の間を流れ落ち、無我夢中で拭けるものは拭いても、乾いた部分もありとても拭き取れるものではありません。時間をかけて拭いたとしても苦痛でしょう。でも、便がこびりついたまま着替えさせても何になるでしょう。教室に戻すわけにもいかず、腹痛も治り、発熱もないこの子をどうするか、咄嗟の判断でそのまま走ってうちに帰るように指示して、親に電話をかけました。両親は働いていたのですが、幸い二人と校区内に職場があったのです。割合近かったのです。親に事情を説明しすぐ帰ってもらい、処理してもらいました。実情を知ってもらうにも良かったと思います。残しても晒し者になる気分だったでしょうし。他の先生の前だとしても、友達なら尚更。すぐにこの場から立ち去りたかったと私は思ったのです。6年生の女の子でしたから。見るのは私だけで充分。

 というわけで、自分ことです。小便は導尿をし、トイレに行かずとも勝手に出ていました。尿意も感じません。股間にチューブが挟まっていることはわかります。時々看護師さんが、チューブが入りつつあるところを消毒してくれました。大便はどうするのかというと、これがオムツです。私は、幼い時から便秘知らずで、肛門の穴が小さいように思いました。うんちの太さを、見たことがあったのですが自分のは細かったからと、友達が小学生の頃から、うんちをするといつも血が出ると言っていたので、どんどん肛門が広がってるのではないかと思いました。ものの本で、そういう嗜好の方は、肛門の穴を広げる練習?もするということもあると…これは分かりませんが。何を言わんとしているのかというと、そんな私が2回の出産で初めて便秘になり、切れ痔になり、小さなイボもできてしまったのです。しかも、たぶん、便が硬くなったことで、肛門前のスポットが広がり便が肛門より太くなるようになってしまったのです。便が硬くなると、出すのにとても苦労しました。イボは幸い小さかったので何とかなりました。大便が固くならないような食生活を心がけたことと大便をするときはいつもシャワーをかけ、出やすくしてからしたのです。場合によっては、水の勢いを強くし、肛門から腸内に水を入れ、便に水分を含ませ柔らかくしたり、水でほぐしたりして出したのです。まぁ、勤務先なんかでは、そんなシャワートイレがなかったので、苦労しながら時間をかけてしたこともあります。スルッと出ることもあるんですけどね。なので、寝たきりで、食べ物もそんなに食べない状態で便意は感じるのだろうかと不安もありましたが、その時は下剤を飲んで出すのだろうと悠長に考えてました。看護師さんの苦労を思いながら…。

 食事は、流動食、胃ろうで流し込むものは始まっていました。ミルクのような、それよりちょっとベージュがかった、ココナッツの匂いのするようなものでした。直接胃に行くので味わいこそしませんでしたが、チューブに入れる点滴の器のようなものに入れる時に匂いがしたのです。胃腸が刺激されたんですね。便意があったので、看護師さんに訴えました。もしかしたら、お手洗いに連れて行ってもらえるかもしれないと、一縷の望みをかけて。意識がなかったり便意のない人だけがオムツにするのかもしれないと思ったからです。でも、右手が動かず、立てない私がトイレに行くのは途中でされても危険ですし大変です。そのまましてくださいと言われました。それでも、人間、そのまま出すのには、抵抗というか、躊躇というか、どうしたらいいのかと思うのです。だって、液体じゃなく、固形です。しかも寝ていて、その下から出すんです。物理的に出にくいし、こびりついてしまうと思うでは無いですか。普通の時、大便を出すのに、シャワートイレで水で出しやすくしていた私なので、このままスルッと出るわけがないとも思いました。

 ところがです。運のいいことに、ベンの硬さはやや硬めでこびりつきにくく、もう、肛門の間際まで降りてきていたので、我慢?できるわけもなく、出しました。というより勝手に出ました。私は横向きになって出しました。見たわけでは無いのですが、ゴロンと卵を産んだかのような感じでした。看護師さんは処理が楽だったような気がします。何回か拭けば、こうもんも綺麗になった気がします。こうして、私のオムツライフはコンパクトに済み、それからは集中治療室から出て、トイレに連れて行ってもらうようになり、自力でするようになりました。ただし、これまでと同じように、ついシャワートイレに頼ってしまいましたが。シャワーする前に出す練習したほうがいいですね。その気になればできるんです。集中治療室で自信もつきました。ハハハ。

 とりあえず、トイレに連れて行ってもらえるようになったのは一歩前進です。おむつの生活は、しなくてすみそうだなと思ったものです。そうなったらそうなったで、色々テクニックも考えたかもしれませんが。フフ。