northmaoのブログ

脳出血、教師のことが多くなりますが、基本徒然ならままに…。

明るい脳出血10

 さて、6階に写ったわけですが新入りなもんですからナースセンターに激近の部屋でした。つまり、一番ケアの必要な方達がいるところです。新入りだったからではなく、そこしか空いていなかったからかもしれません。作業療法の先生はnorthmaoがどうしてこの部屋?と思ったらしいです。寝たきりの人ばかりでした。意識ははっきりしている方もいたようです。お一方はかなりはっきりしているのにほとんど寝たきりな上、喋ることもほとんどできませんでした。ナースコールも推せないらしく、かろうじてゆすれる足を揺すって壁に足をぶつけ、看護師さんを呼んでいました。それが、私の見る限り大便をする時です。おむつをしていてそのまましていいので、聞き取れても出していいよとしかならないのです。でも、次の日、激しく足を揺すり壁に足をぶつけていました。激しくと言っても、健常者から言えば本当に弱々しいものでした。そして、看護師さんがきたときには、大便をしていたのです。しかも、お腹が痛かったのか緩い大便でするときに気持ちが悪かったのか横向きでしたので、漏れてしまったらしく、量も多かったのか、シーツまで汚しました。それは、寝巻きも何もかもということなので、どんなに気持ち悪かったことでしょう。私はいたたまれず、車椅子で部屋を後にしました…。もちろんカーテンをして看護師さんが片付けているのですが一人ではなく数人いらしてかいま漏れる会話から相当ひどいことが予想されるのです。匂いもしてきます。精神的にも辛かったに違いありません。あんなに壁を叩いて…。

 私はお手洗いまで車椅子で連れて行ってもらい、パンツを下げるところまでやってもらいます。用をたすときは、個室から出て行ってくれます。でも、立ち上がるとき、つまりパンツをあげるときは、また、看護師さんを呼ばなければいけません。一人でやって、万が一転んだら、事故扱いになります。しっかり呼ぶよう言い聞かせられます。いつ一人でパンツを下ろせるようになるのだろうと思いました。なるのだろうか?と思いました。いつか、家に帰らないといけない日が来たら、夫や娘にパンツを下ろしてもらわなければならないなんて…。それだけは、お手洗いだけは自分でできるようになりたいと思いました。それまで、長かったです。理学療法の先生からお手洗いの合格をもらうのは、まだまだ先のことですが、待ち焦がれました。